書籍詳細

きつねの時間

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生まれてからずっとママとふたり暮らしの小6のふみ。友だち関係、母娘関係のストレスから十円玉サイズのハゲができてしまう。

定価	1,540円（本体1,400円）
発行年月	2019年9月
発行	フレーベル館
サイズ	縦200mm × 横140mm × 背幅19mm
ページ数	164ページ
ISBN	9784577048382

全国学校図書館協議会選定図書

対象年齢

小５
小６
中学生

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書籍内容紹介

第１回フレーべル館ものがたり新人賞大賞受賞第１作！
?しずかに過ぎるわたしだけの15分?

生まれてからずっとママとふたり暮らしの小6のふみ。家のこと、学校のこと……ストレスから十円玉サイズのハゲができ気にするが、だれにも相談できない。

ママは絵描きで料理が苦手。ふみがつくる料理は絶品で特にスパイスを使ったインドカレーはママも大好物。ある晩、食卓でパパがインドにいる、と聞かされ、生きていることすら知らされていなかったふみはショックを受ける。

母と娘のハートフル物語！

↓本文より引用
なべに油を引き、弱火でニンニク、しょうが、シナモンスティックをいため、ニンニクのかおりがしてきたら玉ねぎを投入。タイマーを十五分後にセットして、あとはただゆっくり玉ねぎをいためる。　この十五分を、わたしはきつねの時間とよんでいる。　きつねの時間はしずかに過ぎる。木べらを持つ手を動かしてるうちに、換かん気き扇せんの音も聞こえなくなって、頭の中はふわふわどこかへ飛んでいく。

＊本作は日本児童文芸家協会主催第18回創作コンクールつばさ賞〈読み物部門〉にて優秀賞を受賞。

著者紹介

蓼内明子／作

青森県生まれ。児童文学同人誌「ももたろう」同人。第１回フレーベル館ものがたり新人賞大賞を受賞し、2018年『右手にミミズク』でデビュー。本作は日本児童文芸家協会主催第18回創作コンクールつばさ賞〈読み物部門〉にて優秀賞受賞作。

大野八生／絵

千葉県生まれ。園芸好きの祖父のもと幼い頃から植物に親しむ。造園会社を経て、現在イラストレーターと造園家として活動。著書に『ハーブをたのしむ絵本』（あすなろ書房）、『にわのともだち』（偕成社）、挿絵の作品に『ヤマトシジミの食卓』（くもん出版）、『ぼくの、ひかり色の絵の具』（ポプラ社）、『牧野富太郎ものがたり草木とみた夢』(出版ワークス)など。