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ノーベル経済学賞デュフロ教授が作った「貧困」を知る絵本。1巻のテーマは教育。貧しい環境の子どもが学校をさぼってしまうが…

定価 2,860円(本体2,600円)
発行年月 2025年8月
発行 フレーベル館
サイズ 縦180mm × 横260mm × 背幅9mm
ページ数 40ページ
ISBN 9784577054055
NDC 333 経済政策・国際経済

対象年齢

  • 小3
  • 小4
  • 小5
  • 小6
  • 中学生
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書籍内容紹介

2019年ノーベル経済学賞受賞のエステル・デュフロ教授が作った子ども向けの絵本シリーズ(全5巻)です。デュフロ教授は、世界の「貧困」を解決する方法を「経済学」で見つけ出そうとしている開発経済学者です。
日本語版は、世界じゅうの国々と協力しあい、開発途上国などを手助けしている日本政府の機関、JICA(独立行政法人国際協力機構)が監修しています。
1巻は「教育」がテーマ。貧しい環境で暮らす子どもたちは学校をさぼりがち、などと言われがちですが、それには理由があるのです。不登校の理由をひもとき、どうしたら毎日登校できるようになるのかを考え、じっさいにおこなわれた改善方法を知ることができます。学校に毎日通う(通える)メリットを実感できるストーリーです。SDGs目標1「貧困をなくそう」と目標4「質の高い教育をみんなに」の教材にもどうぞ。

◆シリーズ紹介◆
 絵本の舞台は、地球上のどこかにある村。村人たちは貧しいながらも、大人も子どもも助けあって暮らしています。主人公の子どもたちは、同じ小学校に通っている友だちです。中心人物のニルは、元気いっぱいの女の子。1巻と5巻で主人公をつとめ、全巻に登場しています。
各巻には、教育、医療、高齢者、環境、ジェンダーというテーマがありますが、これらのテーマが「貧困」と関係してストーリーが動きます。子どもたちは率先して助けようとしたり、まわりに訴えかけたりして解決に導こうとがんばり、大人も行動をはじめます。状況がよいほうに変わっていくところで、ストーリーは終わります。
 日本の子どもには「貧困」がつかみづらいかもしれません。そのため巻末に、理解を助ける日本版オリジナルのページを用意しました。ストーリー内でのできごとや発言の解説をするなかで、デュフロさんの「経済学的視点」のコメントもあり、興味深く読むことができます。監修者JICAとの会話形式で紹介しているので、テンポよく読むことができます。子どもたちに話しあってもらうためポイントの提示や、各巻のテーマに関係した「世界各地でおこなっているJICAの取り組み」も知ることができ、視野を広げられます。さらに、本書を使った小学校での指導例も掲載しているので、学校現場でも大きく活用ができるシリーズです。
作者のデュフロ教授は「子どもだって、なんでだろうって疑問に思うし、どうしたらいいのか、考えられる。それにやってみようって行動もできるんだから!」と、子どもの能力を引きだす言葉を贈っています。貧困の問題を知り、解決につながる行動を起こしほしいと期待しているのです。

小学生のための貧困の経済学えほん(全5巻)
(1)教育 ニルはもう学校をさぼらない!
(2)医療 アフィアの病気を治すのはだれ?
(3)高齢者 ビビールが魔女をすくいだす!
(4)環境 トゥンパが地球の木かげで
(5)ジェンダー ニルの夢

著者紹介

エステル・デュフロ/作

フランス生まれ、アメリカ・ボストン在住。マサチューセッツ工科大学(MIT)アブドゥル・ラティフ・ジャミール記念教授(貧困削減および開発経済学担当)。アブドゥル・ラティフ・ジャミール貧困アクション研究所(J-PAL)の共同創設者、共同所長。開発途上国での現場経験が豊富な開発経済学者。2019 年にノーベル経済学賞を受賞。同時受賞の
アビジット・V・バナジーは夫。
おもな著書は『貧乏人の経済学』(バナジーと共著、山形浩生訳、みすず書房)、『貧困と闘う知』(峯陽一/コザ・アリーン訳、みすず書房)、『絶望を希望に変える経済学』(バナジーと共著、村井章子訳、日本経済新聞出版)ほか。

シェイエンヌ・オリビエ/絵

フランス生まれ、バスク地方在住。イラストレーター。幾何学的であり実験的なタッチが特徴。エスティエンヌ学院、ストラスブール装飾美術学校を卒業。2016年にアングレーム国際漫画フェスティバルでヤング・タレント賞を受賞。本シリーズが、はじめて手がける児童書となる。

コザ・アリーン/訳

フランスのリール生まれ、京都在住。30年にわたり幅広く翻訳の仕事にかかわってきた。峯陽一との共訳に、シンディウェ・マゴナ『母から母へ』(現代企画室)等。

峯陽一/訳

JICA(国際協力機構)緒方貞子平和開発研究所長。主な著作に『開発協力のオーラル・ヒストリー』(東京大学出版会)、『2100年の世界地図』(岩波新書)等。

JICA(独立行政法人国際協力機構)/監修・協力

産業や技術が十分に発展していなくて貧困に苦しむ「開発途上国」の人々が、健康でよりよい生活を送れるように、世界のさまざまな国と多くの人々が力を合わせ、「国際協力」として手助けする組織のひとつ。世界約140 の国や地域で活動する日本政府の機関で、日本国内にも15 か所の事務所がある。

目次

・この本を読むみなさんへ 何が書いてある絵本なの?/経済学って何?/「貧困」ってどういうこと?/「貧困の経済学」って何?
・日本の小学生のみなさんへ~エステル・デュフロさんのことば
・ストーリー
・デュフロさんのストートーから みんなで話しあってみよう!
・話しあってもらいたいポイント(話しあいが進みそうな疑問・意見)
・JICAの取り組み 親・生徒・住民・教員でつくる「みんなの学校」プロジェクトin西アフリカ
・小学校の先生へ 本書を使った授業例 対話で深める! みんなの幸せな学び(執筆:荻上健太郎先生)

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