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2025/03/24

ニュース

第5回「フレーベル館ものがたり新人賞」受賞3作品決定!

創業110周年を記念して2017年にスタートした「フレーベル館ものがたり新人賞」の第5回受賞作品が決定いたしました。

応募総数185作品のなかから、未来の児童書業界をリードしていく新しい才能にめぐり合うことができました。

大賞受賞作品につきましてはこれまで同様、当社より刊行予定です。 今後も本賞を通じて、業界の活性化を図るとともに、子どもたちの健やかな育ちを支える「知」と「感性」に あふれた素晴らしい児童文学作品を、世の中に送り出していきます。

 

■第5回「フレーベル館ものがたり新人賞」受賞作品について

 

大賞 受賞作品

☆当社より刊行予定!☆

『ぼくたちのコミック・デイズ!』庭野るう(にわの・るう)

中学受験に向け勉強に励む小6の錬磨(れんま)と、同じクラスの秘(ひめる)。錬磨は大事にしていた月刊少年漫画誌「デコボコミック」5年分を父親に命じられ捨てたのだが、今は秘の元にある。漫画のことを話したくて、秘は錬磨と友だちになろうとする。そして漫画を描いてみたいという秘に触発された錬磨は、ふたりで試行錯誤しながら、ひとつの作品づくりに没頭する。完成間近で錬磨の父親に激怒されるなどの波乱があり、あとを託された秘が漫画を完成させる。学校の先生のアドバイスから漫画誌編集部に原稿を送り、見事、小学生部門で入賞。秘と錬磨は喜びを分かち合い、お互いがかけがえのない存在だとわかる。

 

優秀賞 受賞作品

 『トリコロールの北斎』森川かりん(もりかわ・かりん)

フランス人と日本人のミックスである中1の優吾(ゆうご)。あるときパリで、版画の摺師である凛(りん)という女性に出会い、浮世絵に心を惹かれる。その後日本に転校した優吾は、周囲からの無意識の偏見に悩む。そんなとき優吾は凛と再会し、クラスメイトの雲良(きら)が凛の息子であることを知る。凛に弟子入りした優吾は雲良と、北斎の「赤富士」の版画制作を始める。雲良もまた両親の離婚に悩んでいたが、優吾の存在に救われる。優吾と雲良、まったく違うふたりは、やがて共同作業で版画を完成させ、お互いを認め合う。優吾は自分を取り巻く世界が優しいことに気づいていた。

 

『ふたつの空』丹野由起子(たんの・ゆきこ)

辻空(つじそら)は素直でまっすぐな性格の女の子。6年の新学期、同姓同名の女の子「辻さん」が転校してくる。辻さんは、親に大切にされていないと思っている。空は、運動会のリレーの練習をきっかけに辻さんとなかよくなる。ある夜、母親が帰宅せず困った辻さんは空の家を訪ね、両親との関係をうちあける。次の日ふたりは、空の母が助産師として働く大木クリニックに行く。辻さんを迎えにきた母親の顔を見た大木医師の昔話から、辻さんは自分が生まれたときから大切にされていたと知る。空は、辻さんも生まれた日の空が特別だったことから名づけられたとわかり、うれしくなった。

 

(以上3作品)

 

※贈呈式および懇親パーティは、4月24日(木)午後2時から日本出版クラブホール(東京都千代田区)にて開催を予定しております。

※選考経過につきましては、「フレーベル館ものがたり新人賞」特設サイト(https://book.froebel-kan.co.jp/award)でもご確認いただけます。

 

■第6回「フレーベル館ものがたり新人賞」について

本賞は、引き続き隔年で開催してまいります。第6回「フレーベル館ものがたり新人賞」の募集開始は、2026年春を予定しております。