著者紹介
金子みすゞ/詩
明治36(1903)年、山口県仙崎村(今の長門市)に生まれる。大正末期にすぐれた作品を発表し、西條八十に「若き童謡詩人の巨星」とまで称賛されながら、26歳の若さで世を去った。没後その作品は埋もれ、「幻の童謡詩人」と語りつがれるばかりとなったが、童謡詩人・矢崎節夫の長年の努力により512編の詩を収めた遺稿集が見つかり、没後50余年を経て出版された。そのやさしさに貫かれた詩句の数々は、確実に人々の心に広がっている。故郷には長門市立金子みすゞ記念館が開館、また現在15の言語に翻訳されている。
D.P.ダッチャー/英訳
翻訳家、辞書編纂者。1944年、アメリカのニューヨーク州に生まれる。ハワイ大学卒業。同大学修士。ハーバード大学博士課程修了(日本古典文学専攻)。『新編 英和活用大辞典』(研究社)などの英和・和英辞典の編集委員を務めるほか、古典から現代まで幅広い翻訳を手がけている。CD-ROM GADGET(シナジー幾何学)は全米で話題を呼んだ。
浅沼とおる/絵
岩手県に生まれる。主な作品に『せなかがかゆいの』『どんぐりにんじゃ』『どんぐりにんは/じゃとたいほう』(鈴木出版)、『はなび』『ねこのけいさん』『おやすみペンギン』『ゴリラくんのタクシー』(フレーベル館)、『いたずらだいこんとぶんぶんはち』(教育画劇)などの創作絵本・紙芝居のほか、月刊科学絵本の挿絵などを多く手がける。
矢崎節夫/選